非SSLのリスク!あなたのサイトを守るために知っておくべきこと!
Webサイトのセキュリティーに関わる部分なので、しっかりと理解していきましょう!
Webサイトの運営者にとって、セキュリティは非常に重要な要素です。
そして、そのセキュリティを守るために欠かせないのが「SSL(Secure Sockets Layer)」です。
この記事では、SSLについて専門的な知識がなくてもわかるように、なぜSSLが必要なのかを詳しく解説していきます。
知らなかったでは済まされない問題です。
SSLはただのオプションではなく、あなたのWebサイトを守るために必要不可欠なものです。
さあ、SSLの必要性をしっかり理解して、あなたのサイトを安全に運営していきましょう!
目次
SSLとは?簡単に言うと
SSLは、インターネット上での情報のやり取りを「暗号化」する技術です。
例えば、あなたのWebサイトでユーザーが入力した個人情報(氏名、メールアドレス、クレジットカード情報など)を、第三者が盗み見たり、改ざんしたりできないように守ります。
簡単に言うと、SSLは「通信の安全」を確保するための技術です。
SSLをもっと詳しく
SSLを導入すると、インターネット上でのデータ通信が「鍵」で守られるようになります。
例えて言うなら、サーバーには暗号解読用の設計図(鍵)が設置され、ユーザーの入力したデータが安全に送信される仕組みが作られるのです。
まず、ユーザーがWebサイトのフォームに個人情報やクレジットカード情報を入力すると、そのデータは一度「暗号化」されて、サーバーに送られます。
これにより、第三者が通信を傍受しても、データの中身を理解することはできません。
サーバー側では、そのデータを「解読」するための秘密の設計図(SSL証明書)を使って、安全に元の情報を取り出すことができます。
この暗号化プロセスがない場合、送信されるデータはそのままネットワーク上を通るため、途中で誰かがそのデータを盗み見たり、悪用したりするリスクがあります。
しかし、SSLを使うことで、送信中のデータはすべて暗号化され、外部から見られたり、改ざんされたりすることがないため、非常に安全に情報をやり取りすることができます。
つまり、SSLは「データを暗号化して守る鍵」を提供し、サーバーとユーザーの間で行われる情報交換を安全にしているのです。
SSLがないとどうなるのか?
SSLがない場合、あなたのWebサイトとユーザーの間で送受信される情報は暗号化されません。
これは、インターネットを通じて送られるデータが第三者に盗まれるリスクを高めることを意味します。
たとえば、公共のWi-Fiを使ってサイトにアクセスしている場合、他の誰かがあなたの情報を簡単に盗み見ることができてしまいます。
なりすましやデータの改ざん、盗聴といったリスクが生じるため、SSLは絶対に必要です。
SSLを導入しないと発生するリスク(利用者)
1.個人情報の「なりすまし」
なりすましとは、ユーザーの個人情報が悪用されて、第三者がそのユーザーになりすまして不正な行為を行うリスクです。
たとえば、ユーザーがWebサイトにログインする際に、IDやパスワードなどの認証情報を入力しますが、もしSSL(暗号化)による保護がされていない場合、インターネット上の悪意ある第三者がその情報を盗むことが可能になります。
これを「フィッシング」や「マルウェア攻撃」などを通じて行うことができます。
具体的には、ユーザーがオンラインバンキングやショッピングサイトにログインしようとするとき、IDやパスワードを入力することになりますが、SSLによって通信が暗号化されていないと、その入力内容が第三者に知られてしまう可能性があります。
これにより、ユーザーが実際に入力した情報を使って、本人になりすました不正アクセスや金銭的な損失が発生する可能性が高くなります。
SSLにより、これらの認証情報が安全にやり取りされるため、第三者がユーザーになりすますリスクを大幅に軽減できます。
2.データの「改ざん」
改ざんとは、通信の途中で送信されたデータの内容が不正に変更されることを指します。
たとえば、ユーザーがWebサイトでフォームに情報を入力し、そのデータが送信される過程で悪意のある第三者がデータを変更してしまう可能性があります。
このような改ざんが発生すると、ユーザーやWebサイト運営者に大きな被害をもたらします。
例えば、オンラインショッピングサイトで購入手続きをする際、ユーザーがクレジットカード情報や住所を入力する場合、もしその通信が暗号化されていないと、途中で第三者がその情報を変更することができます。
例えば、ユーザーのクレジットカード番号を変更したり、配送先住所を不正に変更したりすることが可能になります。
SSLを導入すると、通信内容が暗号化されるため、第三者がデータを改ざんすることができなくなります。
これにより、ユーザーや運営者が不正な変更を防ぎ、安全な取引やデータ交換を行うことができます。
3.通信の「盗聴」
盗聴は、インターネット上で送受信されるデータを第三者が無断で傍受し、その内容を盗み取る行為です。
インターネット上の通信は、暗号化されていない場合、誰でもその内容を傍受することができてしまいます。
特に公共のWi-Fiや不正なネットワークに接続している場合、通信の内容が容易に盗み取られるリスクが高まります。
例えば、ユーザーが公共のWi-Fiを使ってオンラインバンキングを利用しているとき、SSLが導入されていないサイトでは、第三者がその通信内容を盗み見て、ログイン情報や銀行口座情報を取得することができます。
これにより、ユーザーのプライバシーが漏れ、金銭的な損失や個人情報の流出につながる可能性があります。
SSLは通信内容を暗号化するため、仮に通信が傍受されたとしても、内容を解読することができません。これにより、ユーザーのプライバシーや機密情報を保護し、悪意のある攻撃から守ることができます。
SSLの有無による見え方の違い
これはあくまでイメージで厳密にはちょっと違いますが、SSL化されていないサイトから個人情報やクレジットカード情報を送信すると、不正アクセスしてきた人にはこのように見えている例を紹介します。
以下はクレジットカード情報を送信した際のイメージです。
{{名前}}
{{クレジットカード番号}}
{{有効期限}}
{{セキュリティコード}}
SSL化されていない通信の場合
{{名前}}: John Doe
{{クレジットカード番号}}: 1234 5678 9101 1121
{{有効期限}}: 12-25
{{セキュリティコード}}: 123
SSL化されている通信の場合
{{名前}}: Xy@z!sdf24as2==kl
{{クレジットカード番号}}: 56h!7@sj3k08asdk!
{{有効期限}}: sf9&sdb0dsf==
{{セキュリティコード}}: 9!adsf=sj0
こちらの例は簡単に説明するための一例ですが、見てわかる通りSSL化されている通信の場合、何が書いているか全くわかりませんね。
ちなみに、実際の暗号化された文字列は何倍も複雑です。
SSLを導入しないと発生するリスク(運営者)
SSL(Secure Sockets Layer)を導入しないWebサイトは、ユーザーとサイトの間の通信が暗号化されず、そのためにいくつかの深刻な危険性があります。
以下は、SSL未導入サイトにおける主なリスクです。
1. データの盗聴
SSLがない場合、ユーザーが送信するデータ(ログイン情報やクレジットカード番号、住所など)は、インターネット上を暗号化なしで送信されます。
この状態では、悪意のある第三者(ハッカーやスニファー)によって通信が傍受され、ユーザーの個人情報が簡単に盗まれる危険性があります。
特に公共のWi-Fiを使用している場合、このリスクはさらに高まります。
2. データの改ざん
SSL化されていない通信は暗号化されていないため、通信中にデータが改ざんされる可能性があります。
例えば、ユーザーが入力した情報やWebサイトから送られるコンテンツが、第三者によって変更されることがあります。
これにより、偽の情報がサイトに表示されたり、ユーザーが送信したデータが不正に書き換えられる危険があります。
3. なりすまし(フィッシング攻撃)
SSLを導入していないWebサイトでは、サイトが本物であるかどうかをユーザーが簡単に確認できません。
悪意のある第三者は、ユーザーに対してフィッシングサイトを作成し、SSLなしで通信することにより、ユーザーをだまして個人情報を取得することが可能です。
SSLは、サイトが正当であることを証明する証明書として機能し、ユーザーがサイトの信頼性を判断できるようにします。
4. ブラウザ警告や信頼性の低下
多くのブラウザ(特にGoogle ChromeやFirefox)は、SSL未導入のWebサイトに「安全でない」といった警告を表示します。
ユーザーは、URLバーに表示される「Not Secure」の警告を見て、そのWebサイトにアクセスするのを避ける傾向があります。
これにより、サイトの信頼性が低下し、訪問者数が減少する可能性があります。
特にECサイトや会員制サービスでは、これが大きな問題となることがあります。
5. SEO(検索エンジン最適化)のデメリット
Googleは、SSL化されたWebサイトをSEOランキングで優遇しています。
SSL未導入のサイトは、検索エンジンの評価が低くなるため、SEOの観点からも不利です。
特に、GoogleがSSLを「ランキング要因」として取り入れていることから、SSL未導入のサイトは検索結果で上位にランクインするのが難しくなります。
6. 信頼性とブランドイメージの低下
Webサイトのセキュリティは、ユーザーがそのサイトを信頼するための重要な要素です。
SSLを導入していないサイトは、ユーザーに「安全でないサイト」と見なされ、信用を失う可能性があります。
特に、オンラインショッピングや個人情報を取り扱うWebサイトでは、信頼性の欠如が顧客の離脱を引き起こし、売上に影響を与えることがあります。
7. 法的リスク
SSLを導入していないと、個人情報保護に関する法律(例えば、GDPRやCCPA)を遵守することが難しくなります。
これらの法律では、ユーザーのプライバシー保護が求められており、データの暗号化はその基本的な要件の一つです。
SSLが導入されていない場合、法的な責任が問われる可能性があります。
8.アカウント乗っ取り
SSLを導入しないWebサイトでは、通信が暗号化されていないため、悪意のある第三者がユーザーのログイン情報(IDやパスワード)を盗むことができます。
このような情報を不正に入手した攻撃者は、ユーザーになりすましてアカウントにアクセスし、乗っ取りを行うことが可能です。
特に、パスワードを簡単に推測できるような状態で保存している場合や、ユーザーが同じパスワードを複数のサイトで使い回している場合は、攻撃者が他のサービスでもその情報を使って不正アクセスを試みるリスクが増します。
SSLを導入していないサイトは、ユーザーの情報を危険にさらすだけでなく、信頼性やSEOにも悪影響を与えます。現代のWebサイト運営において、SSLは不可欠なセキュリティ対策であり、その欠如はサイト運営者にとって多くのリスクをもたらします。
まとめ
SSLを導入しないことによるリスクは非常に高く、特に「なりすまし」や「データの改ざん」、「盗聴」など、重要な個人情報を扱う場面での危険性が増大します。手口は年々巧妙化しており、最新のセキュリティ対策を講じることが必要です。SSL化は、これらのリスクを未然に防ぐための基本的かつ最も効果的な手段のひとつです。
また、SSL導入が遅れることで、企業の信頼性が低下し、ユーザーの不安を招く可能性があります。特にオンラインショップや会員制サービスでは、セキュリティが最優先事項となるため、SSL化はもはやオプションではなく、必須の対策です。もしもこれを怠れば、最終的に企業の信用失墜や法的な問題に発展し、最悪の場合、存続にかかわる大問題を引き起こすことになります。
Webサイトを安全に運営するために、まずはSSLの導入を最優先で検討し、最新のセキュリティ対策を講じましょう。
SSLオプション
独自SSLを導入することで、サイト全体を常時SSL化し、安全な暗号化通信を実現します。これにより、悪意のある第三者による通信の盗聴や改ざんを防ぎ、サイトの安全性を確保します。